私は、今の部署でTIG溶接を始めてから来月で5年になります。
初めの頃に比べれば、うまく溶接出来るようになりましたが、製品によっては、まだまだ思うような溶接になっていないものもあります。
前年度は、溶接棒を入れての技術力向上に「温水器の枠の溶接作業時間の短縮」を個人目標にしておりました。
この枠は、長手と短手のフレーム部品とR曲げ加工した板とを決められた順に溶接棒を入れて溶接していきます。R曲げ板とフレーム部品の突合せ下部分は、溶接棒を送りながら半分くらい飛び出た玉状を作ります。この玉状を作るのに苦労しましたが、自己評価としては及第点と思える出来にはなってきたと思います。ただ、時間短縮の目標は達成出来ませんでしたが、継続して時間短縮を目指したいと思います。
今年度の個人目標は、「箱物の裏波溶接」の技術力向上を目指し、温水器の湯槽底面の溶接作業時間短縮にしました。均等な裏波を作るには、突合せの状態に合わせて狙う箇所やトーチの角度、溶接スピードを変えたりすることが必要になってきます。突合せ状態に合わせた溶接が出来るよう、また数値目標が達成出来るよう考えながら、この一年取り組んでいこうと思います。
草野昌彦