皆さんこんにちは。
カットウエル 山崎です。
以前、パンチ・レーザー複合機で、ある部品をレーザー加工していた時の話です。
加工完了した部品(OEM製品のため現品を写真でお見せできません。今回は文のみです。)の 端面の仕上がり度合いを触って確認したところ
ドロス(金属が溶けて大小様々な固まりになる現象。触るとザラザラします) が全体的に発生していました。
ドロスがあると仕上がり品質が良くないため、後工程で余計な手間が発生します。
そこでレーザー条件(出力速度、焦点距離、ガス圧力等)を調整しました。
ドロスが出なくなり、きれいに仕上がってほしかったのですが、残念ながらドロスが少量発生してしまいました。
困っていたところ、レーザーで切る方向を変えてみることにしました。
一般的な流れでは、ピアス穴(レーザー加工の起点となるもの。パンチ加工で穴をあけます。部品製品には影響ない位置にあけます。) を開け、それからレーザーで任意の形に切りだします。丸、四角、複雑にデザインした形等に。
ピアス穴を起点に一周するので時計回り/本反時計回りのどちらかになります。
今回の部品は時計回りで材料を切り出していたので、反時計回りにして切り出しました。
結果、上手くいき、改善前よりもきれいに切り出すことに成功しました。
小さな改善ではありますが、今後も気づいたことがあれば実践していこうと考えています。